睡眠の科学

アラームで起きられないのはなぜ?8つの本当の原因と、それぞれの対策

アラームはセットした。起きるつもりだった。それなのに、気づけば40分寝過ごしていて、鳴った記憶すらない——もっと悪ければ、自分で止めた覚えがうっすらとある。これが繰り返されるなら、たいていの場合、問題は意志の強さではありません。アラームで寝過ごすのは、仕組みの問題です。睡眠の状態か、脳のフィルタリングか、スマートフォンの設定か、そのどれかがあなたの邪魔をしています。ここでは、実際に原因であることが多い順におおよそ並べた8つと、それぞれの対策を紹介します。

1. 睡眠負債が溜まりすぎている

アラームで寝過ごす最大の理由は単純で、睡眠時間が足りていないことです。体が必要とする分より少ない睡眠が続くと、眠り続けようとする圧力が夜ごとに積み上がっていきます。睡眠不足の脳は、アラームを「抑え込むべき妨害」のひとつとして扱います。そして、その抑え込みが実に上手なのです。

対策:起床時刻から逆算しましょう。6:30に起きなければならず、多くの成人と同じく7〜9時間の睡眠が必要なら、消灯は21:30から23:30のあいだでなければなりません。しかも週末も含めて、毎日そろえることです。慢性的な睡眠不足に力ずくで勝てるアラームの小技はありません。

2. 深い睡眠の最中にアラームが鳴っている

睡眠はおよそ90分の周期で進み、浅い睡眠、深い睡眠(徐波睡眠)、REMのあいだを行き来します。深い睡眠では、脳が外の音を能動的に遮断します。聴覚の信号は、あなたを起こす前に文字どおりフィルターにかけられるのです。アラームがたまたま深い睡眠の局面に当たれば、その関門を突き破らなければなりません。

対策:起床時刻を一定に保ちましょう。時刻が固定されていれば、アラームが鳴る前から体内時計が眠りを浅くし始めます。生活が不規則だと、とくに週末に大きくずれると、どの段階でアラームが鳴るかは運任せになります。

3. 脳がその音を無視することを覚えてしまった

慣れ(馴化)は実際に起こります。脳は、聞き慣れた無害な刺激には反応しなくなるようにできています。2年間ずっと同じ初期設定のチャイムで起きてきたなら、脳には「この音は無視しても安全だ」という2年分の証拠が積み上がっています。あるいは、意識が立ち上がらないまま自動的に止める対象になっています。

対策:アラーム音は定期的に変え、慣れにくいものを選びましょう。大きく、耳障りで、聞き慣れない音ほど効き目は長持ちし、数か月はもちます。MathWakeが穏やかな音から非常時のような音まで78種類のアラーム音を用意しているのは、まさに慣れが生じる前に切り替えられるようにするためです。

4. スマートフォンが静かに足を引っ張っている

「寝過ごした」と思われている事例のかなりの割合は、実際には「そもそもきちんと鳴っていなかった」だけです。

  • メディア音量とアラーム音量——多くの環境では別々に管理されており、ほかの音は問題なく聞こえていてもアラームだけがほぼ無音、ということが起こります。
  • Bluetoothの出力先——別の部屋につなぎっぱなしのイヤホンから鳴ってしまうサードパーティ製アラームもあります。
  • サイレントモードと集中モード/おやすみモード——標準のアラームはこれらを迂回しますが、多くのアプリは迂回しません。
  • 夜のあいだにアプリが終了させられていた——システムに落とされると、そのまま鳴らないアラームアプリもあります。

対策:今夜、1分でできるテストをしてみてください。アラームを2分後にセットし、端末をサイレントモードにして画面をロックし、実際に何が起きるかを確かめます。そのうえで、こうした失敗パターンを前提に設計されたアラームアプリを使いましょう。MathWakeは独自の音声エンジンを備えていて、サイレントモードでも大音量で鳴り、本体のスピーカーから音を出します。

5. スヌーズが「無意識にアラームを止める」訓練になっている

半分眠ったままスヌーズを押したりアラームを止めたりするたびに、音→手を伸ばす→タップ→また眠る、という一連の運動パターンを練習していることになります。それを何度も繰り返せば、目を覚まさないまま一連の動作が走るようになります。止めた記憶がまったくないのにアラームを止めている人は、本当にいるのです。その動作は、意識が加わらない反射になっています。

対策:自動操縦では止められないようにして、反射を断ち切りましょう。計算を解く、文章を入力する、色の並びを記憶する——そうした頭を使う課題を求められるアラームなら、音が止まる前に前頭前野が働き始めます。これがMathWakeのウェイクアップミッションの中心にある考え方です。スヌーズの悪循環についてはスヌーズをやめる方法で詳しく書いています。

6. スマートフォンが手の届くところにある

枕から頭を上げずにアラームを止められるなら、人は必ずそうします。しかも多くの場合、目を覚まさないまま止めます。距離を取るという昔ながらの方法が今も使われているのには理由があって、立ち上がると血圧と覚醒の状態が変わり、二度寝がずっと難しくなるからです。

対策:充電は部屋の反対側でしましょう。あるいは近くに置いたままでも、どのみちベッドから出ざるを得ないミッションを使う手もあります。MathWakeのカメラミッションは、アラームが止まる前に起き上がって実物を読み取ることを求めます。歯磨き粉でも、観葉植物でも、コーヒーメーカーでも構いません。

7. 体内時計がアラームと食い違っている

生まれつきの夜型が早い生活に合わせている場合、アラームが鳴る時刻になっても、体内時計はまだ「夜」を告げているかもしれません。体にとって午前4時にあたる時刻に起きるのは、生物学的な朝に起きるのとは感覚も働き具合もまるで違います。アラームをどれだけ大きくしても、それは変わりません。

対策:一気に変えず、数日ごとに就寝と起床を15分ずつ早めて、少しずつずらしていきましょう。起きたらすぐ明るい光を浴び、夜は照明を落とすこと。光は、体内時計に対して最も強く働きかけられる手段です。

8. 医学的な問題が隠れている

8時間以上眠り、良い睡眠習慣も守っているのに、それでも大きなアラームで日常的に寝過ごす。あるいは日中ずっと強い眠気に押しつぶされている。そんな場合は、背景にある原因を確かめておく価値があります。睡眠時無呼吸は睡眠をひどく分断するので、9時間眠ったと記録されていても重度の睡眠不足ということが起こります。過眠症、甲状腺の問題、いくつかの薬も、異常に深く、途切れにくい睡眠を生むことがあります。

対策:医師に相談してください。いびきがひどい、頭痛とともに目覚める、会議中に眠ってしまうといった場合はなおさらです。アラームアプリは多くを補えますが、病気を治すことはできません。

5ステップの対策、この順番で

  1. 時刻を固定して、睡眠時間を増やす。原因1、2、7が根本から解消します。
  2. スマートフォンが本当に鳴るか確かめる——サイレントモード、音量、Bluetooth、夜通しの安定性。
  3. 脳がまだ慣れていない音に切り替える。
  4. 止めるまでにひと手間を挟む——反射的なタップではなく、本当に頭を使う必要のあるミッション型のアラームにする。
  5. 体を動かさざるを得なくする——スマートフォンを部屋の反対側に置くか、立ち上がらせるカメラミッションを使う。

まさにこの問題のために作りました

MathWakeは、サイレントモードでも鳴り、ウェイクアップミッションを終えるまで止まらない大音量のアラームアプリです。計算を解く、フレーズを入力する、ベッドから出てカメラで実物を読み取る——止め方は選べます。

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よくある質問

眠ったままアラームを止めてしまい、記憶がないのはなぜですか?

半分眠ったまま止めることを繰り返すうちに、その動作は意識の下で走る自動的な運動パターンになります。対策は、体が覚えた動きだけでは止められないアラームを使うことです。先に課題を解かなければ止まらないものを選んでください。

音を大きくすれば、眠りの深い人にも効きますか?

ある程度までは効きます。音量が大きいほど深い睡眠を突き抜けやすく、慣れも一時的には破れます。ただし眠りの深い人は、ほとんどどんな音量でも寝過ごしますし、無意識に止めてしまうこともあります。大きな音に、止めるには課題をこなすという条件を加えたほうが、音量だけに頼るよりはるかに確実です。

アラームはいくつ設定すればいいですか?

ひとつです。5つ並べて鳴らせば、最初の4つは無視してよいと脳が学習しますし、その合間の細切れのうたた寝はかえって頭を重くします。本当に起きなければならない時刻に、無視できないアラームをひとつだけ設定してください。